論語、素読会

終を慎み遠きを追えば|「論語」学而第一09

【原文】
 曾子曰、慎終追遠、民徳帰厚矣。
(曾子曰わく、終を慎しみ遠きを追えば、民の徳厚きに帰す。)

『論語、素読会の素』
是非!素読をしてみてください。
00:00​ 章句の検討

04:40​「徳」について 安岡正篤『人物を創る』
09:30​ 「学而第一」01-16 素読
2021.2.25収録


【解釈】

曾子曰、慎終追遠、

「終」とは葬式のこと。孔子の時代には両親が亡くなった場合は三年間外出などを控えて喪に服すべきと教えられていた。中にはその教えを守らないものもいたと思われる。「遠」とは先祖のこと。
曾先生が言った、(人の上に立つ人が)親の葬式を慎んで丁寧に行い、先祖の霊を粗末にせずに追慕すれば、

民徳帰厚矣。

「徳」とは人間が生まれながらに積み重ねていくもの。「帰」とは回帰するという意、自然におもむいていくという意。『徳』とは?|論語、素読会
人民は自然に徳を重ねて厚みを増していくものだ。


【解説】

論語では、孔子が古くからの習慣を大事にするように伝える章句が出てきます。この章句は孔子の思いを敢えて曾子が伝えていると思います。


「論語」参考文献|論語、素読会
学而第一08< | >学而第一10


【現代に活かす論語】
人の上に立つ人が、親の葬式を慎んで丁寧に行い、先祖の霊を手厚く追慕すれば、その様子を見た人民は自然に人情味が厚くなっていくものだ。
会社のリーダーが礼節・規範を守る様子、礼儀正しい様を見せていれば、それをみた社員たちはその影響を受けて、自然と人間として成長していくものだ。