論語、素読会

三年父の道を改むる無きは、孝と謂う可し|「論語」里仁第四20

【原文】
 子曰、三年無改於父之道、可謂孝矣。

(子曰わく、三年父の道を改むる無きは、孝と謂う可し。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、三年(さんねん)父(ちち)の道(みち)を改(あらた)むる無(な)きは、孝(こう)と謂(い)う可(べ)し。

『論語、素読会』
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00:00 章句の検討 里仁第四19
04:56 章句の検討 里仁第四20
11:40 章句の検討 里仁第四21
18:00 「里仁第四」01-26 素読
2021.6.17収録


【解釈】

子曰、三年無改於父之道、可謂孝矣。

「三年」は孔子の時代、慣例として喪に服す期間。「父之道」(ちちのみち)は父のやってきたこと。「無改」(あらたむるなく)は変えない改めない。「孝」は親孝行。『孝』とは?|論語、素読会
孔先生がおっしゃった、喪中の三年の間は亡くなった父のやり方や意思を変えないのが親孝行というものだ。


【解説】

学而第一11にも同様の章句があります。
子曰、父在観其志、父没観其行。三年無改於父之道、可謂孝矣。(子曰わく、父在せば其の志を観、父没すれば其の行を観る。三年父の道を改むる無くんば、孝と謂う可し。)「論語」学而第一11
孔子は家庭内の親に対する素直さ従順さや敬う心が、家庭外では年長者を敬い、立派な人物を形成する本(もと)になると考えています。この章句を広義に解釈するとすれば、社会においても前任者のやり方をすぐに変えるのではなく、理解と熟慮を以て改めるようにという示唆を感じます。


「論語」参考文献|論語、素読会
里仁第四19< | >里仁第四21


【現代に活かす論語】
先代(前任者)のやり方を着任後すぐに変えるのではなく、深く理解し熟慮を重ねる時間をとるべきである。