
異端を攻むるは、斯れ害のみ|「論語」為政第二16
【原文】
子曰、攻乎異端、斯害也已。
(子曰わく、異端を攻むるは、斯れ害のみ。)
『論語、素読会の素』
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00:00 章句の検討 為政第二15
05:55 章句の検討 為政第二16
14:30 「為政第二」01-24 素読
2021.3.22収録
【解釈】
子曰、攻乎異端、斯害也已矣。
「異端」とは孔子が示す道、君子たる道の端緒を異にするという意。「攻」は治めると同じ。「斯害也已」はすなわち害になるばかりという強い意味。
孔先生がおっしゃった、君子となるべき道を離れた学問によって治めることは、弊害になるばかりだ。
【解説】
孔子にしては強めの章句であると思います。どんな場面で発した言葉なのだろうと考えます。この「異端」とは孔子の教え以外という意味ではなく、孔子自身の戒めの気持ちがあったのではないか思うのです。
「論語」参考文献|論語、素読会
為政第二15< | >為政第二17
【現代に活かす論語】
道理から外れて学ぶことはむしろ弊害になるばかりだ。

