論語、素読会

子、公冶長を謂う、妻すべきなり|「論語」公冶長第五01

【原文】
 子謂公冶長、可妻也。雖在縲絏之中、非其罪也。以其子妻之。

(子、公冶長を謂う、妻すべきなり。縲絏の中に在りと雖も、其の罪に非ざるなりと。其の子を以て之に妻す。)
【読み下し文】
 子(し)、公冶長(こうやちょう)を謂(い)う、妻(めあわ)すべきなり。縲絏(るいせつ)の中(なか)に在(あ)りと雖(いえど)も、其(そ)の罪(つみ)に非(あら)ざるなりと。其(そ)の子(こ)を以(もっ)て之(これ)に妻(めあわ)す。

『論語、素読会』
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00:00 章句の検討

05:50 「公冶長第五」前半01-15 素読
2021.6.21収録


公冶長(こうやちょう) … 姓は公冶、名は長または萇。字は子長または子芝。鳥の言葉を理解したといい、それが原因で投獄された。孔子はその人柄を信じて自分の娘を嫁がせた。

「其子」は、(そのこ)とも(そのむすめ)とも読み下す。

【解釈】

子謂公冶長、可妻也。雖在縲絏之中、非其罪也。以其子妻之。

「謂」(いう)は批評する。「妻」(めあわす)は妻にさせること。「縲絏」(るいせつ)は牢獄のこと。「雖」(いえども)は仮定。
孔先生が公冶長の人柄を批評して、「結婚させるのにふさわしい人柄だ。投獄されたことがあったが、それは罪ではなかった。」と言って、孔子の娘を妻にさせた。


【解説】

公冶長は孔子の門人です。孔子はその人柄を評価して、自分の娘を嫁がせました。投獄された経歴については明確に理由が判明していることで、不問にしています。ここに孔子の価値観、考え方が現れていると思います。


「論語」参考文献|論語、素読会
「論語」里仁第四26< | >公冶長第五02


【現代に活かす論語】
孔子は過去の経歴に惑わされずその人柄を評価しました。自分の娘の結婚相手の場合も同様です。