論語、素読会

利に放りて行えば、怨多し|「論語」里仁第四12

孔先生がおっしゃった、自分の利益ばかりを考えて行動すると、人から恨まれることが多い。|「論語」里仁第四12

【現代に活かす論語】
自分の利益ばかり考えて行動すると、ひとから恨まれる。

論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討 里仁第四11
11:20 章句の検討 里仁第四12
16:25 「里仁第四」01-26 素読
2021.5.27収録

【解釈】

子曰わく、利に放りて行えば、怨多し。|「論語」里仁第四12
子曰、放於利而行、多怨。

「放」(より)は依る、よりそう。「利」(り)は利益、自分に都合がいいこと。「怨」(うらみ)はうらみを買う。

孔先生がおっしゃった、自分の利益ばかりを考えて行動すると、人から恨まれることが多い。

【解説】

孔子の時代から変わらず、現在にも通じることです。
人から恨まれることは避けたいという表現は、他の章句にも見られます。「自分自ら深くして(求めて)、緩やかにひとを責めるのであれば、恨みから逃れることができる。|「論語」衛霊公第十五15


「論語」参考文献|論語、素読会
里仁第四11< | >里仁第四13


【原文・白文】
 子曰、放於利而行、多怨。

(子曰わく、利に放りて行えば、怨多し。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、利(り)に放(よ)りて行(おこな)えば、怨(うらみ)多(おお)し。


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